アップル、iPhone OS 3.0の新機能「プッシュ通知」のテストを拡大

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アップルが、iPhone OS 3.0で導入予定の「プッシュ通知」機能のテストを、開発者向けに開始した模様です。[source: AppleInsider]

同社は、”Start testing your applications using the Apple Push Notification service today”というメールを送信。一部の開発者に制限されていたテストが、一般の開発者へも解放されたようです。

これによって、「Push通知」に対応したアプリの開発・テスト環境が整い、今年6月頃と予想されるiPhone OS 3.0のリリースに向けて開発を進めることが可能になります。

 

プッシュ通知とは?

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ここでおさらいをしておくと、「プッシュ通知機能(Push Notification Service)」とは、サーバー側からユーザーのiPhoneに向けて通知をすることができる仕組みのことを指します。

昨年の6月のWWDCで発表され、当初の10月開始という予定から大幅に遅れていたサービスでもあります。

サーバー側で情報の更新を確認するには、バックグラウンドにプロセスを常駐して定期的に問い合わせをする(Pull)のが一般的ですが、これに費やされるメモリーやプロッシングのリソースにより、パフォーマンスに影響(特に携帯端末では)が出ることが問題でした。

これに対するアップルの解答は、サーバー側からiPhoneへ情報の更新を通知するサービスをアップルが用意。APIを開発者に公開してアプリへの組み込みを可能にするというものでした。

サーバーからiPhone側に通知を送ることで、ユーザーは新しい情報があることをタイムリーに知ることができるようになります。

今後は、このサービスを使ったより便利なアプリ、これまでに無かったアプリがが登場してくること予想されるので、期待して待ちたいところです。