iPhoneのマイクで騒音レベルを測定する｢dBMeter Pro｣ – 今日のアプリ第293回

11/17/2008

頭上を飛ぶ旅客機のエンジン音、踏切の警報音、幹線道路を走る車など、普段あまり意識しませんが、私たちは常に”騒音”に囲まれて生活しています。

騒音の大きさは目でみることができませんが、音量を測るための測定器を使うと、音圧を”デシベル”という単位で測ることができます。

今日のアプリ『dBMeter Pro』は、iPhoneのマイクから周囲の騒音を拾い、音圧をデシベル値で表示する、というユーティリティーです。

音圧の測定には、iPhoneに付属しているヘッドフォンのマイクではなく、本体に内蔵されているマイクを使用します。

初代iPhoneとiPhone 3Gではマイクの特性が異なりますが、アプリが自動的に機種を判別し補正を加えるようです。測定可能な音圧の領域は、初代iPhoneが30dB-100dB、iPhone 3Gが40dB-100dB、となっています。

【注】このアプリは専用の測定器の値と比較して調整してあるようですが、測定結果はあくまで目安として使用してください。

“Measure“では、入力に合わせて本物のメーターさながらに針が動きます。測定は毎秒5回行われ、測定を始めてからの平均やピーク値が表示されます。

“Reference“の表示では、ジェット機の離陸、地下鉄、ベッドルームなどの指標が書かれたバーに測定値が表示されます。

試しに測定してみたところ、電車内で約85dB、地下鉄で約89dBでした。

設定の画面から、メーターの表示を”ビンテージ”に変更したり、記録を送信する際のメールアドレスの登録が行えます。

”Rec”ボタンを押すと、ストップするまでの間のデータを保存することができます。

保存したデータはグラフで表示され、音圧の移り変わりを視覚化することができます。

さらに細かな分析を行いたい場合は、カンマ区切りのデータをメールで送信することができます。

騒音を計測するアプリは他にも試しましたが、一つはキャリブレーション機能などやや本格的過ぎで、もう一つは精度が悪い印象でした。

簡易測定という用途では、このアプリが一番機能と価格のバランスが取れていると思います。